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世界中で愛されているブドウ品種、シャルドネ。
白ワインの女王ともよばれており、白ワインの頂点に君臨しています。
よく聞く「シャンパン」に使用されているブドウ品種のうちの一種は実はシャルドネなんですよ!
栽培地域の土壌や気候、造り手によって全く違うニュアンスとなるミステリアスな存在。
なぜ女王とよばれているのかその秘密を探っていきましょう!
シャルドネは小粒で果皮が薄い、フランス東部ブルゴーニュ地方が原産の白ワイン用ブドウ品種です。
ピノ・ノワールとグエ・ブランの自然交配により誕生しました。
環境への適応力があり、温暖の地域から寒冷な地域まで世界中で栽培されている品種です。
ブドウそのものには突出した強い個性がないため、産地や土壌、造り手の醸造方法によってさまざまな味わいや香りの変化を生み出します。
シャルドネは、冷涼な地域ではすっきりとした酸味とミネラル感もある、さわやかな印象のワインとなります。
温暖な地域では、まろやかでコクのある、果実味が増した味わいに。
シャルドネの代表的な栽培地をいくつかご紹介します!
冷涼な気候。ブルゴーニュ地方で造るワインは基本的に単一品種、シャルドネのみで造られています。
「コート・ド・ボーヌ」地区では、世界最高峰と称されている「モンラッシェ」が造られています。
ブルゴーニュ地方最北部に位置する「シャブリ」地区は辛口白ワインの代表的な産地です。
フランスのワイン産地の中で一番北にありとても冷涼な地域です。
この地方で造られるものだけを「シャンパン」と呼びます。
普段は、別なブドウ品種とブレンドして造られることが多いですが、シャルドネ100%で造られることも。
そのときは、「ブラン・ド・ブラン」(白の中の白)というシャンパンになります。
温暖な気候。カリフォルニア州はフランスに次ぐシャルドネの栽培地です。
「ノースコースト」や「セントラルコースト」がおもな栽培地となっています。
地区によって異なりますが、全体的に温暖なため、トロピカルフルーツのような味わいになるのが特徴です。
温暖な気候。一年を通して日照時間が長いのが特長。
また、昼と夜の寒暖差が激しいため糖度が高いシャルドネに。
トロピカルフルーツのような果実味豊かな風味で、酸味は弱く飲みやすいワインになります。
シャルドネは、醸造方法でも変化がでます。
醸造に樽を使用すると樽の香りが移り、ココナッツやバニラのような香りとコクが加わります。
ステンレスタンクを使用すると、シャープな酸味を持つ、すっきり辛口な仕上がりに。
シャルドネの味わいは多様なので、相性のよい料理も異なってきます。
シャープな酸味のあるシャルドネなら、お刺身やフレッシュな魚料理、サラダなどさっぱりとした料理と相性がよいです。
バターっぽいコクのあるシャルドネなら白身魚のムニエルやあっさりとした味付けの鶏肉、豚肉料理と相性がいいです!
シャルドネを使用したおすすめのワインを2つご紹介します!
シャルドネ主体の辛口日本ワインです。
産地は、長野県・福島県(シャルドネ)、山梨県(甲州)。
淡いレモンイエロー色でグラスに注ぐとキラキラ輝いているよう。
すっきりとした酸味が心地よく、さわやかな気分に!
料理は手羽先の煮物に合います。醤油の甘辛い味が辛口の萌黄とよいバランスを生み出してくれます。
チリ最高峰といわれ大注目されているワイナリーが手掛ける、こちらのブリュット・スペシャルは、その年最良の出来栄えだった区画のブドウから造られる特別なスパークリング。
弾ける泡とすっきり辛口の飲みごたえが気持ちいい!
料理はチーズフォンデュなどのチーズ料理によくあいます!
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シャルドネは環境への適応力が高く、どんな気候でも良質なワインを造ることができるため、世界中で愛されている品種です。
環境によってさまざまな違いをみせてくれるシャルドネのワインをぜひ飲み比べてみてくださいね!