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ワインの味わいは4つの要素で成り立っています。
4つの要素とは甘味、酸味、タンニン(苦味)、アルコールになります。
この4つ要素を意識しながら味わえば、さらにワインの魅力を楽しむことができますよ。
まずワインを口にしたとき、感じるのがワインの甘味になります。
甘味を感じるのは舌の前方だからです。
またワインの甘みは残糖によって決まります。ブドウ果汁を発酵してアルコールにした際、発酵しきれずに残った糖分のことを残糖といいます。
ビギナーさんはワインの甘さを、ワインのフルーティーな香りと勘違いすることがあります。
疑わしく感じた場合、鼻をつまんで味わってみてください。本当の甘さを感じられるはずです。
ワインの酸味は舌の側面で感じます。
ワインの酸味はブドウに含まれる酒石酸、リンゴ酸、クエン酸からきています。
酸味はブドウが熟すにつれて弱まっていくのがワインの特徴です。
そのため温暖な産地では酸味のレベルが低く、ブドウが熟しにくい冷涼な産地のワインは、酸味のレベルが高くなる傾向にあります。
ワインの酸味は強すぎても弱すぎてもよくなく、バランスがとても重要です。
ワインによる渋味を感じる感覚はタンニンの影響です。
渋味は味覚より触覚に近いと言われてます。
ですので舌がザラザラするなどの感覚は渋味によるものなんですね。
タンニンとは、植物に含まれるポリフェノールのことです。ブドウの皮や種に多く含まれていますよ。ですので果皮を取り除いて発酵させる白ワインにはあまり含まれていないんです。赤ワインやロゼワインで渋味を感じることができます。
ちなみにワインを熟成する際のオーク樽にもタンニンが多く含まれています。
ワインが熟成される中でよりタンニンが強化されていくんですね。
タンニンはワインが熟成すると味がマイルドになります。
若いワイン等で渋みを感じた場合はデキャンタージュすることをオススメします。
アルコールは喉の奥で感じられます。
ワインのアルコールは、酵母がブドウ果汁の糖分をエチルアルコールに変化することで生まれます。
ワインアルコール度数は13%前後です。
アルコール度数が高いとコクや甘みがいっそう感じられるでしょう。
いかがでしたでしょうか?ワインの味わいを構成する4つ要素を解説しました。
味わいが銘柄や品種によって異なるように、ワインへの好みも人それぞれ違います。
そしてワインの味わいは料理との組み合わせる上で大切な要素にもなります。
ワインの味わいを分析しながら楽しむのもワインの魅力なのではないでしょうか?
ぜひみなさんもワインの味わいを意識しつつ、素敵なワインライフをお過ごしください!!