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ワイン初心者向け基礎知識~ブドウ品種を知ろうvol.3~春から夏にかけて飲みたい!ソーヴィニヨン・ブラン

春から夏にかけて飲みたいブドウ品種ソーヴィニヨン・ブラン。

フレッシュな香りと爽快な飲み口はワイン初心者の方にも気軽に楽しむことができるブドウ品種です。

グラスに注ぐと、明るく透明感のある淡いイエロー。
香りは柑橘系やハーブ、パッションフルーツを思わせる、軽やかで生き生きとした豊かな香りが印象的です。

春の陽気にぴったりなソーヴィニヨン・ブランの特徴や産地、相性の良い料理とおすすめワインをご紹介します!!

ソーヴィニヨン・ブランの特徴

ソーヴィニヨン・ブランの語源はフランス語の「ソヴァージュ(野生的な)」が由来と言われており、樹勢の強いブドウ品種です。
樹勢とは、ブドウの樹の育ちがよいことをいい、これを上手にコントロールしないと実に栄養があまりいかなくなるという特性があります。
ゆえに、ブドウの葉と房は小さめで、緑がかっています。

一般的にソーヴィニヨン・ブランは比較的早い時期に出荷され、長期熟成させるタイプは少ない傾向にあります。

ソーヴィニヨン・ブランの特徴であるフレッシュで清々しい、柑橘系やハーブを感じさせる味わいをより感じられるのは、基本的に冷涼な産地のものが多く、ソーヴィニヨン・ブランの真骨頂を存分に発揮します!

フランス・ボルドー地方原産といわれてきましたが、近年の調査結果によると、ロワール上流部がルーツであり、ソーヴィニヨン・ブランの片親がサヴァニャン(フランス北東部のブドウ)という説が有力視されています。

また黒ブドウで有名な「カベルネ・ソーヴィニヨン」の親でもあるんですよ!

ソーヴィニヨン・ブランの味わい

ソーヴィニヨン・ブランの味わいといえば、シャープな酸味と柑橘系のフレッシュさ!

飲み口が爽やかで軽く、口の中で清々しくはつらつとした酸を感じることができます。

一方、樽熟成させているタイプなどもあり、アーモンドやヴァニラなどの風味が加わり、まろやかでボリューム感のある飲み心地となります。

ソーヴィニヨン・ブランの香り

ソーヴィニヨン・ブランの香りは注目すべき特徴です!

グレープフルーツ、青リンゴ、ハーブ、アスパラガス、芝生、青草などに例えられる爽快な香りが印象的で、ソーヴィニヨン・ブランの生き生きとした香りは気分をリフレッシュしたいときにおすすめです。

また、気候があまりにも寒すぎると酸味が強くなり、香りも猫のおしっこに例えられることがあります。

グレープフルーツなどの柑橘系の香りを活かすため、スキンコンタクトという発酵までの一定時間、ブドウの果皮と果汁を長めに接触させ、ブドウの果皮の香りを最大限に引き出す技法を用いることもあります。

温暖なエリアでは、熟したパッションフルーツなどトロピカルな果物の香りが際立つといわれます。

主な産地

特に有名なソーヴィニヨン・ブランの産地を5つご紹介します!

フランス ロワール地方

ソーヴィニヨン・ブランの有名な産地といえば、ロワール地方です。

ロワール地方では、ソーヴィニヨン・ブラン単一で造られるワインが主流。

中でも、ロワール川の上流付近にあるサンセールとプイィ・フュメは特に有名で、石灰質土壌を活かしたサンセールのソーヴィニヨン・ブランは豊富なミネラル感があり、キリッっとシャープな味わいを楽しむことができます。

フランス ボルドー地方

ボルドー地方はフランス南部に位置し、比較的温暖なため、ロワール地方より果実味を感じるワインになります。

ボルドー地方のソーヴィニヨン・ブランはセミヨンという品種とブレンドされ、樽熟成をさせることが多く、骨格のしっかりとしたワインに。

また、ボルドー地方のソーヴィニヨン・ブランといえばソーテルヌ地区の貴腐ワインです。
貴腐菌というカビがブドウの表面に付着することで貴腐ワインと呼ばれる、黄金色の甘口ワインも造られているんですよ!

ニュージーランド


ニュージーランドのワインが一躍世界中で有名となったのは1980年代のころ。

ニュージーランド南東の北端に位置するマールボロのソーヴィニヨン・ブランが国際的なワインコンテストで最優秀賞を受賞したのをきっかけに、マールボロは世界に誇るソーヴィニヨン・ブラン大国として評価されています。

マールボロ産のソーヴィニヨン・ブランはフランス産のものとは大きく違い、パッションフルーツなどの南国系のフルーツが全面にでた味わいとハーブの豊かな香りが印象的です!

チリ

南米のチリでも優秀なソーヴィニヨン・ブランが栽培されています。
近年注目されているのはレイダ・ヴァレーという産地です。チリ産ワインで有名なコノスルもここに農園を持っています。

レイダ・ヴァレーは海岸から近く、海から涼しい風が吹き抜けるため、その冷涼な気候から爽やかな味わいとなるソーヴィニヨン・ブランを生み出します。
また白い花や南国の果実を思わせるフルーティな味わいとなります。

アメリカ

1970年代にカリフォルニアのロバート・モンダヴィがフュメ・ブランという名のソーヴィニヨン・ブランのワインを生み出しヒットさせました。

フュメとは、煙、蒸気という意味。
一度嗅いだら忘れられなくなる、樽熟成させた香ばしい香りがふわっと広がるワインです!

ソーヴィニヨン・ブランと相性の良い料理

ソーヴィニヨン・ブランといえば柑橘系やハーブを思わせる、爽快な香りと軽やかな酸、すっきりとした飲み口。
そんなソーヴィニヨン・ブランと相性の良い料理は、レモンを絞ったサラダや魚料理です。

バターなどを使ったどっしりとした料理よりは、ソーヴィニヨン・ブランのフレッシュな香りを活かせる軽めの料理と合わせるのがおすすめです!!

例えば、オリーブオイルを使った清涼感があるサラダや、白身魚のカルパッチョなどのシーフード料理、クセのないチーズ。
タケノコや山菜の天ぷら、鮎の塩焼きなどの川魚のほか、白身魚の刺身、ホタテ、レモンを絞った生牡蠣とも相性抜群です!

また、ソーヴィニヨン・ブランの香りをもっと引き出すために調味料にも一工夫してみましょう!
レモンをひと絞りしたり、ハーブを散らしたりすることでソーヴィニヨン・ブランの柑橘系やハーブの香りがさらに豊かなものとなり、料理の味わいを引き立ててくれますよ!

ソーヴィニヨン・ブランを使用したおすすめワイン

ソーヴィニヨン・ブランを使用したおすすめワインを3つご紹介!!

レ・ミュレイユ 白ワイン

生産国 フランス
生産地域 ボルドー
生産者名 メゾン・ブエ
生産者名(英)Maison Bouey
生産年 2019年
色 白
味 辛口
ボディ ミディアムボディ
品目 果実酒(ワイン)
容量 750ml
栓の仕様 コルク
アルコール度数(%) 12 % vol
適温(℃) 6 ℃ ~ 10 ℃
ブドウ品種 ソーヴィニヨン・ブラン70 % セミヨン20 % ミュスカデル10 % 
青リンゴや洋梨の果実香に、ハチミツのニュアンスが複雑さを与えています。
程よい酸味でバランスの取れた軽やかでフルーティな味わい。
しっかり冷やして毎日の食卓に。

色合いについて
輝きがある緑色がかった麦わら色。

香りについて
青リンゴや洋ナシのようなフレッシュな果実香に、ハーブや蜂蜜のニュアンスが感じられます。

味わいについて
バランスの取れた軽やかでフルーティな味わいの辛口ミディアムボディ。
アルコール感と酸は共に中程度。
瑞々しくスムーズな口当たりで、青リンゴのような爽やかな果実味にハーブのニュアンスが楽しめます。良く冷やして毎日の食卓に。

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ローランス・ド・ヴェイラック ソーヴィニヨン・ブラン IGP ペイドック

13世紀からこの地でのワイン造りが行われており、このドメーヌは非常に古い起源を持っています。
1997年以来、ベアトリスとクリストフ・ミュレがオーナーとなり、13世紀以来のワイン造りを受け継いでいます。20世紀における質よりも量的生産が盛んだったラングドック地方でしたが、現在ではメジャーな国際品種が盛んに栽培され、品質も大きく向上しています。
場所は、地中海と中央山塊のふもとの丘の中間に位置し、歴史的な街ペゼナスから4キロメートルの場所にあります。
細かい砂、粘土、シルトが、近くを流れるエロー川によって運ばれることで、新鮮でフルーティな白ワインが出来上がります。

産地
南フランス、オクシタニー地方(ラングドック地方)、モンペリエから南西に約30km、Catelnau-de-Guers(カステルノー・ド・グエール)。
地中海沿岸に近く、牡蠣の生産で有名なトー湖が南東側にあります。地中海からの暖かい空気と、日照時間の長さがぶどうの生育に恵まれた環境を造り出しています。


砂質、粘土石灰質、様々なテロワールになっており、場所ごとに適切なぶどうが栽培されています。

醸造
完熟時の収穫に努め、SO2添加は最小限に抑える。フレッシュでスムーズな味わいで特色あるワインに仕上げることを意識しています。

品種
ソーヴィニョン・ブラン100%

アルコール度数
12.5%

味わい
桃などのフルーツとミネラルのニュアンスが感じられ、フルーティ感溢れる口当たりとバランスの良さを感じ、花の香りと共に非常に心地よいレモンのような印象の余韻が楽しめます。食前酒として、またシーフードやサラダとのお料理がおすすめです。

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[conosur] 20バレル・リミテッド・エディション – ソーヴィニヨン・ブラン

柑橘系の果実香、ミネラル香、柔らかでフレッシュなハーブの香り。凝縮感のある果実味、洗練度の高いクリーンな酸味があり、爽やかで上品な味わい。

[商品情報]

ぶどう品種

ソーヴィニヨン・ブラン 100 %

色合い・香り・味わい

色合いについて

やや緑色がかった輝きのある黄金色。

香りについて

シトラス、レモン、グレープフルーツなどの柑橘系の果実香、ミネラル香、柔らかでフレッシュなハーブの香り。

味わいについて

凝縮感のある果実味、洗練度の高いクリーンな酸味があり、爽やかで上品な味わい。

製法・栽培方法

製法について

低温でスキンコンタクトを行うことにより豊かなアロマを引き出す。発酵は13℃で25日間行う。爽やかな酸を生かすため、マロラクティック発酵と樽熟成はしない。ステンレスタンクで3ヶ月熟成させる。

栽培方法について

冷涼なカサブランカヴァレーの中でも最も海寄り(約7km)にあるエル・センティネラの区画の葡萄を使用。フレンチクローンのみ。赤粘土土壌。日当たりの良い斜面でたっぷりの太陽を浴びる一方、冷たい海風が吹き付けるため葡萄はゆっくりと成熟していく。手摘みで収穫。

その他情報
格付 D.O. カサブランカヴァレー
生産年 2019年
色/味 白/辛口
ボディ ミディアム~フルボディ
容量 750ml
適温 8 ℃ ~ 10 ℃
発泡性 発泡(無)
アルコール度数 12 〜 13%vol
樽熟成 樽熟成(有)

「[conosur] 20バレル・リミテッド・エディション – ソーヴィニヨン・ブラン」のお買いものはこちらです

まとめ

ブドウ品種を知ろうシリーズ。今回はソーヴィニヨン・ブランについてご紹介しました。

ソーヴィニヨン・ブランは豊かな香りをぜひ楽しんでいただきたいものです。
冷涼な気候では、ハーブやレモンなどの爽快な香り、温暖な気候ではパッションフルーツなどのフルーティさが際立つ香りとなります。
料理と合わせることでソーヴィニヨン・ブランの香りがさらに広がり、料理の味わいも引き立たせてくれるのでぜひ試してみてくださいね!

キリッと冷やしたソーヴィニヨン・ブランのワインを晴れた日のお庭で楽しむ、そんなシチュエーションもソーヴィニヨン・ブラン軽やかさが気分を心地よくしてくれるはずです!

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